第29章 さらさら
M side
ノックして声を掛けても返事が無い
翔・・ごめん・・ちゃんと顔見せて
ドアノブに手をかけたら鍵は開いてるみたい
「翔・・」
翔は机に突っ伏してしゃくりあげながら泣いている。
「さっきはごめん、翔こっち向いて?」
すぐ隣に立って翔の頭を優しく撫でる
「俺・・ヤキモチやいたんだ。翔また芸人さんと番組でキスしたんだろ?俺イヤなんだよ・・俺の翔なのに」
ゆっくり顔を上げると真っ赤な目で俺を見つめる翔。
S 「やきもち?じゅんが?おれに?」
「そう。俺の大切な翔の唇を他の奴が奪うなんて・・それに翔全然嫌がってないしさ」