第14章 ゆらゆら
【可愛いのは誰?】
N side
マンションのインターフォンが鳴ってモニターを見てみると、クマのぬいぐるみが手を振っている。
クマ 「かーずくん♪開けてー♪」
こんなことするのは一人しか居ない。
「ハイハイ今開けるよー。」
急いで玄関に向かってドアを開けると
クマ 「ただいま♪かーずくん♪」
顔の前にクマのぬいぐるみを抱えている愛しい恋人。
「くふふっ。いつまでやってるの?クマさんすっごく可愛いんだけど、そろそろ翔ちゃんの顔見せて?」
抱えていたぬいぐるみを下ろしてニッコリ笑った翔ちゃん。
S 「こいつ可愛いだろ?今日のCM撮影で使ったんだけどさ、憎めない顔してるし、かずも好きだろうなと思って買い取っちゃった♪」
ニコニコ笑う翔ちゃんの手を引いて寝室のドアを開ける
「あのね翔ちゃん。これ以上増えたら俺たちのベット、動物園だよ?パンダにライオンにゾウにキリンどれも可愛いけど、このクマは大きいって!」
枕元に、並んだ動物たち。俺も翔ちゃんも可愛いぬいぐるみ大好きなんだけどさ・・その・・最近エッチの時に見られてる感が半端無くてさ、少し片付けようと思っていたんだ。それが、こんな大きな仲間連れて来ちゃうし。俺の恋人は困ったさんだ。
俺が怒ったと思ってシュンとしちゃった翔ちゃん。
チュッと頬にキスをする。
「くふふっ。大好きだよ翔ちゃん。俺はねどんな可愛いぬいぐるみよりも翔ちゃんが可愛いの。翔ちゃんの可愛い声も表情も皆が見てると思うとヤキモチやいちゃうなぁ」
えっ?やだぁって顔を真っ赤にさせて俯く翔ちゃんをベットに押し倒す。
服を脱がせて身体中に甘いキスを降らせる。
S 「あっっん・・んっっあ」
蕩けた顔で見つめられたら身体中の熱が中心に集まる。
早く一つになりたくて、舌で指で翔ちゃんを解かす。
S 「かじゅ・・もう・・ちょうらい?」