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ゆりかご 【黒執事 R18‐G】

第2章 契約 ~後編~




 ねぇ、本当は、悔しい。
 あいつらに、負けたとか、そういうのじゃなくて。
 このまま、何も、出来ずに、死んでいくしか、できない、私が。
 何も、出来ずに、果てていく、死んでいく、自分が。
 何も、言えずに、口を、閉ざし続けることしか、できない、自分が。






 ……。できることなら、
 あいつらを、ひとりずつ、地獄に引き摺り下ろして、死ぬよりも悲惨な目に遭わせてやりたかった。






 動かない、いうことのきかない体の中で、私の感情が暴走する。何も言えない口だ。私の感情に、出口などない。
















――――――許せない。
――――――赦さない。
――――――殺してやる。



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