第2章 契約 ~後編~
ねぇ、本当は、悔しい。
あいつらに、負けたとか、そういうのじゃなくて。
このまま、何も、出来ずに、死んでいくしか、できない、私が。
何も、出来ずに、果てていく、死んでいく、自分が。
何も、言えずに、口を、閉ざし続けることしか、できない、自分が。
……。できることなら、
あいつらを、ひとりずつ、地獄に引き摺り下ろして、死ぬよりも悲惨な目に遭わせてやりたかった。
動かない、いうことのきかない体の中で、私の感情が暴走する。何も言えない口だ。私の感情に、出口などない。
――――――許せない。
――――――赦さない。
――――――殺してやる。