第43章 〜43〜番外編②

「、今のはどういうことだ？」


政宗は隣に腰掛けて聞いた。

私は今日東雲さんと過ごして感じた違和感を話すが、政宗も真相が掴めない様で首を傾げた。



「お前の事をただ気に入っただけなんじゃないのか？」

「それなら別に良いんだけど……光秀さんもすっごい不機嫌そうだし……」

「あぁ、あいつが不機嫌そうなのを隠さないなんて珍しいな」

「だよね。いつもそういうの隠すくせに……どうしたんだろ」

「まあ、あいつの忠告は聞いておいて損は無いだろ。俺も居るが、お前も気をつけろ」

「うん……」

「よし、話は終わりだ。飯食いに行くぞ」

「うん。行こう。(不思議ではあるけど、デート楽しまないとね)」

「ん、その帯可愛く出来てるな」

「でしょ？優鞠にお願いしたんだもん、当たり前でしょ？」

「お前が得意げに言うな。ってことはその髪の毛結ったのも優鞠だな？」

「わかった？」

「ああ、気合い入れて可愛く結上がってる時は大体優鞠だからな」

「……私もそのうち出来るようになるもん」

「どうだか」

「なるから！優鞠に教えてもらわなきゃ」

「ふ、お前はどんな姿でも可愛いから安心しろ」

「……そう言えば私が大人しくなると思ってるでしょ」

「そんな事ない。本当に思ってる」

「……もう」


言葉では怒りながらも心の中では喜んでしまう。

政宗の言葉はストレートなだけに気恥ずかしいが、大きい柔らかな布に包まれているような幸せな気持ちになれる。