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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第42章 〜42〜番外編①





二人と別れて、宴へ行く支度を始めるために部屋へと戻った。


(ちらっと見るだけだし、地味目な着物にしよう)


少しづつ増えてきた着物を前に、どれを着るか考える。


(あ、政宗に貰った簪付けたいな……ってなると着物はこれかな)


着物を着るのにも、やっと手慣れてきた。
帯を締め上げ、帯飾りを刺して鏡台の前に腰掛ける。

着付けの仕方も、髪の結い方も、優鞠に少しづつ教えて貰って今では1人でも出来るようなった。


(ふふ、徐々に戦国ライフにも馴染んできたな)


ひとり微笑みながら髪を結い上げる。


「よし」


簡単な形ではあるが、目立つ必要も着飾る必要も無いので、シンプルにまとめた。


(昼からって言ってたから……そろそろかな……)


宴が始まる頃かと思い、広間へと向かおうと部屋の襖を開けようとすると、向こう側から名前を呼ばれた。


「、支度は出来てるか」


(この声って……)


襖を開けると、思った通りの人が居た。


「光秀さん、どうしたんですか?」

「迎えに来たやったんだ。ちょろちょろ動き回られても困る」

「…………一言多い」

「何か言ったか?」

「いいえ?ありがとうございます」


ここで光秀さんに言い返すと、連れてって貰えないかもしれない。
文句はあるが、ここは大人しくしておくことにした。


「もう宴が始まる。行くぞ。」

「はい」


歩き始める光秀さんを追いかけながら、広間へと向かう。



「お前、政宗には話したのか?」

「何をですか?」

「宴に顔を出すと」

「言ってないです。そもそも今日は仕事が立て込んでるって言ってたから、会ってないです。」

「ほう……」

「……一言……言った方が良かったですかね」

「……すぐ下がるのであれば、問題無いだろう」

「……ですよね!」


私は光秀さんがすんなりと私を庇護する答えをしたことに、さして疑問を持たず返した。
既に光秀さんのちょっとした企みにはまっている事にも気が付かず、意気揚々と後をついていく。




(まったく……。まあ、宴にが居ることに気がついた政宗の顔は見物だな……)



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