第39章 〜39~
私がそう考えて1人で微笑んでいると、秀吉さんが私に問いかけた。
「」
「え、何?」
「お前はどうなんだ?」
「わ、私?」
突然の私への質問に戸惑ってしまった。
「まあ……政宗とは仲良くやってるようだが……」
朝の事を思い出して、咄嗟に謝る。
「朝は……ごめんなさい」
「それは聞いた。もう怒ってない。」
「……うん」
「政宗の事はともかく、生活はどうだ?」
「あー、うん。楽しく過ごせてるよ。あ、今日から女中のお仕事させて貰ってるの。ね?」
私は優鞠を見て言った。
「はい。針子の仕事を手伝って貰ってます」
「ほぉ、どうだ?上手くいきそうか?」
「うん。それがね、針子結構向いてるかも……!」
「そうか、よかったな」
「うん」
「ま、楽しめてるならいいが無理するなよ」
「うん。大丈夫。ありがとう」
その後も他愛のない話をしながら、楽しく時間は過ぎていった。
食事を食べ終わりゆっくりお茶を飲んでいると、秀吉さんが思い出したように私に聞いた。
「そうだ、お前ら午後はどうするんだ?」
「午後?」
「ああ。予定あるのか?」
「うん。ちょっとごみを出しに行こうかなって」
「ごみ?」
「うん……」
「どういうことだ?」
「……私が未来から持ってきた荷物をね、燃やそうと思って……」
「……いいのか?」
秀吉さんは少し心配そうな目で私を見た。
「うん。もう決めたの。」
「そうか……」
「だから、これから行こうと思って」
「火には充分気をつけろよ?」
「うん。わかった」
(ふふ、やっぱりちょっとお母さんみたい……)