第39章 〜39~
「なんか、優鞠と一緒にご飯って久々な感じする」
「……そう……かもね。」
「ふふ、今日は沢山話せて嬉しい」
「……私も楽しい」
2人で笑いあっていると、後ろから声をかけられた。
「に優鞠。昼飯か?」
「秀吉さん。うん。」
「秀吉様……」
「俺も一緒にいいか?」
「あ……」
私は優鞠をちらっと見る。
それに気がついた優鞠は小さく頷いた。
「うん。一緒に食べよう」
「ああ。」
3人で食事場へと入り、誰も居ない隅の方の席はと腰掛けた。
(……優鞠……)
以前ならこの状況で優鞠は戸惑って顔を赤くして俯いているイメージだった。
でも、今の優鞠はさして動揺も見せない。
(……けじめつけたからかな。強いな、優鞠は……)