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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第26章 〜26〜






と気まずい雰囲気になってしまい、どうするかと悩んでいると、御殿から政宗さんが出てきた。

2人並んでる姿を見てると、柄にもなく羨ましいな、お似合いだな、等と考えてしまう自分にますます腹が立った。
ここで引き止められると、さっき以上に負の感情を吐き出してしまいそうに思えたので、足早に去ることにした。






自分の御殿に帰ってきて、力なく布団に倒れ込む。


(はぁ……かっこ悪い……)


自分の未熟さにこんな事で気がつくなんて。
政宗さんとが心底羨ましい。
人の事を羨むなんて、今までしたこと無かったが、まさか恋仲になった2人が羨ましいだなんて。


(は未来から来たけど、別に織田家の姫でも女中でも無い。政宗さんと恋仲になってもなんの問題もない。強いていえば信長様?でも、政宗さんなら正面からぶつかってなんとかしちゃうんだろうな……)


優鞠が立場を気にするのもわかる。

もし、武将の俺と恋仲になったとしたら女中仲間に色々言われるだろう。
関係ない部外者に口を出されるのは不快でしかない。

もし、優鞠が女中の仕事を辞めて、自分に着いてきてくれるなら……
どんな事からも守ると誓う。

でも……優鞠が望まないなら……
誰にも言わず優鞠と恋仲になれば……
それすらも優鞠が望んでなかったら……?


考えても考えても先が見えない。
起き上がってお茶でも入れようかとした時、ふと先ほど買った簪を思い出し、取り出してそっと握りしめた。


(答えなんてでない。でも……優鞠に会いたい。)



そう決心した家康は立ち上がり、再び城へと向かった。



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