第1章 第1章

『え、えっと、…もちろん覚えていますよ。でも…あの…ココは一体どこなんでしょうか？？』

清光「はぁ…主なんか余所余所しいね。敬語は禁止！俺と主の仲でしょ！」
ビシッと指を差してきて言い放つ清光に私はタジタジです。


『あ、うん。じゃあ、清光。ココは一体どこなの？？』
深呼吸をしてから聞いてみると清光は不思議そうな顔をした。

清光「え？主の本丸だよ」
何を当たり前なコト聞いてるの？という顔で私を見ている。
『や、やっぱりココ…本丸なんだ…じゃ、じゃあ何で私ココにいるの？？』
清光「んー…？詳しいコトは分かんないけど俺は今日主が来るって聞いてたから見に来ただけだし」
手を頭の後ろで組みながらフワフワと説明をしてくれる。

『だ、誰に聞いたの？』
全然理解ができてない私は清光に質問攻めをしてしまう。
清光「まあまあ、詳しくはまた後で。とりあえず入ったら？」

清光が私の手を引きながら本丸の中に入っていく。

清光「おかえり。主」