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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー


触ってんな
触らせてんな

「おーっす。姫凪!
差し入れサンキュな!
ナナ、洗濯手伝う?」

俺以外に
そんな顔見せんな

本当ガキで
本当呆れるくらい
器ちっさくて情けねえけど

「おい、お前ら…ガチか?」

頭に血が昇ってヤバイんだよ。
見れない
姫凪の顔を。

メチャクチャにしてしまいそうで

またあの夏の日みたいになりそうで

怖かった。

「うん、良いの?
ありがとう黒尾さん
一応蛍に言ってから戻りまーす!
蛍ー!黒尾さんと洗濯してくるー!」

「はぁ?なんで??
洗濯なら僕が手伝う…」

「ブッヒャヒャ!
ツッキー心配し過ぎ!
大丈夫だって
俺デスヨ?」

ツッキーの素直な嫉妬を
羨ましく思う自分を悟られ無い様に
わざと明るく笑って誤魔化した
強がりは

「黒尾さんだから
心配なんですよ。
てゆっか…良いんですか?」

『…あの…
差し入れしに来ただけだから。
もう帰る…』

「え!?姫凪ちゃん!?」

『明光さん、ゴメンナサイ。
ヤッパリ私には無理です
サヨナラ』

「姫凪!?」

一瞬で罪悪感と後悔に
すり替えられた
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