白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー
『なんで二人がここに?!』
「だって合宿音駒だし。
それにいつも姫凪は
合宿不参加じゃん?
しばらく会えねぇから
絶対お泊りして行くって
思ってさ!!
それに開催校は俺らより
早く集合だから
絶対姫凪は今一人だと言う
予想が見事に当たった!」
「予想したのは俺ですけどね」
「あかーし!アピり過ぎ!
俺に花を持たせてクダサイ!」
相変わらずの二人に
少し空気が緩み
クスリと笑いが溢れる
すると
「なんだ?元気なのか?」
光太郎がキョトンとした顔で
私に顔を近付けてきた
『え?なんで??』
「ん?背中が凄え寂しそうだったから?
黒尾くんと喧嘩でもした??」
ポンッと頭に乗る光太郎の手は
相変わらず熱くて
ついつい甘えたくなる