白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー
『…私のバカ。
なに拗ねてんのよ…』
一人になった途端押し寄せる後悔
チャンスなんか
そこらじゅうに転がってたのに…ね。
ため息を吐き
家に入ろうとした時
「姫凪ー!
うわ!一人!?
赤葦の読みピッタリじゃん!
ヘイヘイヘーイ!」
「木兎さん。
あんまり大きな声出してると
ネコが戻って来ますよ」
「それはダメ!
赤葦!シーッ!!」
「ハァ…俺ですか…」
慣れ親しんだ明るい声と
「姫凪おはよ!
久しぶりくね?
黒尾くんにブロックされてんだろー!
会えなくて寂しー…」
「一昨日会いましたよ
黒尾さん付きでしたけど…」
「俺は二人きりで会いたいんだよ!」
「俺は仲間外れですか?
木兎さんがそんな人とは…」
掛け合いが広がった