白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第34章 ここで咲く意味を見出す笑み
「どうぞ?
ミルクはお好みで」
俺の置いたカップを眺めて
ミルクを少し垂らし
クルクルと白を混ぜて
紅茶に口を付ける
「どうです?」
「ん?あぁ…美味いけども…
なんだよ…顔怖ぇな…」
「姫凪が淹れたのと比べて
どうですか?
俺が手とり足取り教えた淹れ方の紅茶
飲んだでしょう?」
「はい?」
姫凪の名前にピクリと
眉が動き
「美味かったデスヨ?
俺はコーヒー派だから
主に飲んでたのは研磨だけどなァ」
また生気のない顔に戻る