第34章 ここで咲く意味を見出す笑み

「圧勝しそうなんで止めときます」

『酷いな！
これでもビリヤードは研磨に
仕込まれたから上手いんだよ！
ダーツはまだまだだけど…』

その笑顔を
今だけ俺のモノに、なんて
考えてしまう

そして考え出したら止まらない

「シーッ。
場所考えて下さい。
プレイルー厶以外では
静かにって書いてあるでしょ？」

『あ、そうだった！
シーッ！赤葦くん！シーッ！』

「俺ですか？
俺のせいにする悪い口は
コレですか？」

『んん！？』

姫凪さんの口に指を押し当て
顔を覗き込む