白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
なのに
「別に別に言うな!
孤爪が我慢出来たから
姫凪は泣かずに目を覚ませて
孤爪が居たから俺が暴走せずに済んで
姫凪が少し元気になった!
そうだろ!
だから頑張って我慢した!って
自慢すりゃ良い!」
木兎サンは迷い無く
おれを讃える
恥ずかしげもなく盛大に。
「なに、それ。
別に頑張ってない。
持ち上げとか要らないし…
姫凪も何とか言ってよ…」
むず痒くて
プイッと木兎サンから
視線を逸し
姫凪を見ると
『ん?私も研磨じゃなかったら
きっともっと苦しかったよ?』
ここで、いつもの天然かよ。