白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
心が欲しいなんて言えない
言っちゃイケナイなら
せめて身体だけでも俺の物に戻したい
『クロ…の、バカ…
そんなの…』
グイッと俺の胸に掛かる抵抗
イヤ?ダメ?
分かってる
「そんな、俺に今から
抱かれるんだ…
抵抗する気なんか…
根こそぎ奪ってやる…
とりあえず…思い出せよ…
俺の味…」
でも、もう止めらんねぇんだ
一度歪んだ愛情は
どこまでも歪むんだな。
好きって言えない
言っても真っ直ぐ伝わらない
それでも求めてしまう
お前をお前の味を
その綺麗な鱗粉を
掻き集める様に我武者羅に。