白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
パタリと閉まったドア。
確に身体は限界だし
眠気もさっきまでは
もうピークで目を閉じたら
スグにでも眠りに落ちそうだったのに
『…広くて…寒いな…』
倦怠感とは逆に冴えてる頭の中
甘え過ぎたからなのか
本来の寂しがり屋が顔を覗かせて
眠れる気がしなくって来る
明日は光太郎に
チャント話さないと駄目で
寝不足になってる場合じゃないのに
私の手は枕元にある
本や携帯に伸びてしまう
頭の中が冴えれば冴える程
ドンドン落ち着かない気分に
なってくるから質が悪い