白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
「おう、俺は俺
お前が俺を通して見る誰かじゃない
なんかあったら頼って来い
ほら、携帯だせ!
時間ねぇからサッサとしろ!」
ポッケから出した携帯を揺らし
早くしろと急かす
「え…でも…」
「俺からは連絡しねぇよ!
そんな暇じゃないんですぅ!
それなら困らねぇだろ!
ほら!出せ!」
半ば強引にナナの番号を聞き出し
「正義の味方は
沢山居て悪いモンじゃねぇだろ?
つっても東京と宮城だからなァ
大した事はしねぇし出来ねぇよ
ま、幸せになれる様に祈る位は
してやるよ!じゃあな!」
再度窓を飛び越えて
手を振る