白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
「ちょい!落ち着け!」
グンッと腕に力を込めて
窓から中へ
ザラッと部屋の中へ落ちる砂
うわ!土足!ゴメンナサイ!
素早く靴を脱いで窓の外へ落とし
ベットに駆け寄る
「ナナ?大丈夫か?」
伸ばそうとした手は
パシンと弾かれ
「大丈夫じゃない…触らないで…」
目は合ってるのに
昨日と同じ
俺を通して誰かを見てる
もうこれは確実に
メガネくんじゃない誰かだろ
あんな幸せそうだったお前を
こんなに追い詰めるのは
誰だ?
なんでそれを
メガネくんは知らないんだ?