白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第20章 凍える華
「喋んな!行くな!
俺だけを感じてりゃいいだろ!」
達した姫凪の中から
指を引き抜き
反り立った自身を突き立てる
寒さが肌に沁みるのに
頭にはセミの鳴き声
『あ…いや…クロ…ッ
イヤ…止め……』
「止まんねぇの分かってる、だろ?
なァ?あの夏みたい、な?
また…注いでやる…よ…
羽根も身体も
全部全部濡れちまえ…!」
それなら翔べない…
また俺でいっぱいに…なる…だろ?
成長してない自分に苛立つ
結局俺はいつでも
俺の事バッカリだ。