白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第18章 蝶よ止まれと華はその香で誘う
押し付けられた
俺の服の入った紙袋
姫凪を見ると
眉を下げて俺を見上げてる
痛かった俺の胸が
更に痛くなる
まぁただ。
また、その顔。
泣きそうな顔すんな。
「なぁ?その顔はさ?
俺を振ったから?
だからそんな暗い顔してんのか?
振らなきゃ良かったとか
後悔してる?」
『え?ソレハナイ』
キョトンと目が丸くなる
「ハッキリ言わないでクダサイ!」
『いや…聞いたの…木兎だし…』
ま、そうなんだけど。