第18章 蝶よ止まれと華はその香で誘う

菓子の用意も終わり
ソワソワしながら携帯を弄ってると

【姫凪】

キター！

「もしもし！姫凪！？」

〈だからボリューム…
今ら駅だから…出てきて〉

「すぐ行く！」

返事だけ聞いて電話を切り
コートを羽織る

「んじゃ！行ってくる！
赤葦！自慢の紅茶よろ！」

赤葦を残してワクワクしながら
駅前の小さな
人影目指して走った

姫凪が何を考えて
すんなり俺の家に来るって
言ったかも知らないで