第17章 side HAIBA LEV
side梢
『リエーフくん、やりすぎ…』
「ごめん…」
あの後、体の力が入らなくなってしまった私。
わたわたと心配するリエーフくんに指示を出し、浴槽にお湯をためてもらう。
そしてお湯が溜まるまでの間、濡れてびしょびしょになった洋服を脱がせてもらい体と髪の毛を洗ってもらった。
体を洗い終わったら熱めのお風呂で筋肉のコリやら腰の痛みやらをできるだけリセット。
本当は入浴剤を入れたいけれど、生憎ここはリエーフくんの家。
リエーフくんに聞いてはみたけれど、やっぱり持ってないって。
今度、リエーフくんの家にもリエーフくんの好きそうな入浴剤買ってきて置いておかなくちゃ。
お風呂に入った後は、着るものがないのでリエーフくんのTシャツを借りる。
タンクトップを借りたんだけど、さすが高身長男子。
短めワンピースみたいになった。
ちなみに下着も全てぐっちゃぐちゃなので諦めて洗濯してもらって干してもらった。
ノーブラはしょうがないとして、(本当はしょうがなくはないけれど)パンツは履きたいので、リエーフくんのボクサーを借りて、とりあえず履く。
そうでもしないとすぐにまたHなことされちゃうもん。
……で、お布団に寝かせてもらって、今に至るってわけ。
『確かに、誘ったのは私だけど…動けなくなるまでとは言ってない。』
「だって…梢がエロいから…」
言い訳のように呟くリエーフくんを睨むと、まるで叱られた犬のようにしゅんとなった。
耳と尻尾があったらいい具合にへたれてるんだろうな。
もう、しょうがないんだから…
私は、リエーフくんのいる方向の反対側…壁のほうを向くと、ぽそり、呟いた。