第17章 side HAIBA LEV
side梢
『好き』
私はリエーフくんが好き。
旅行から帰ってきて2週間。
ずっとずっと考えてた。
何をやってもリエーフくんのことが頭から離れなかった。
洋服をみれば、リエーフくんに似合うかな。
美味しいものを食べれば、リエーフくんこれ好きかな。
食事を作れば、これうまくできたからリエーフくんに食べさせたいな。
生活の全てがリエーフくん中心に動いていることを私は改めて感じた。
それで気づいた。
リエーフくんが好きだって。
たしかに月島くんは好き。
だけど、愛情じゃない。
きっと、隣にいて嬉しい気持ちになるのはリエーフくんなんだ。
だから私はきらきらの緑の瞳を見つめて、今一番伝えなきゃいけない言葉をリエーフくんに伝えた。