第1章 大きな背中
そして今は、ある程度平和な日々が流れている。
いや、2日前に新入生が入部してきた時のことを聞いた時は
かなり衝撃的だったけど…
「大変だったね、大地くん。」
「ああ。まぁな。だけどあいつらは烏野を変えるだけの力を持ってるんだ。
ずば抜けた身体能力の高い日向に、
圧倒的センスの影山。
もう少ししたらうまく噛み合えたら、あいつらはきっといいコンビになる。
まぁ、日向に負けた相手が仲間になるのが嫌な気持ちもわからなくはないんだがな。」
バレーのことになると嬉しそうに、目尻を下げて話す大地くん。
そんな優しい表情が私は大好き。