第2章 縁の下の力持ち
「へー。力でも緊張するんだ。」
「当たり前だろ?俺のこと、なんだと思ってんのよ。」
「んー。力はぁ…頭いいし、運動だってできるし、頼りになるし、優しいし、ry」
「やめて!それ以上は言わなくていいから!」
顔を真っ赤にして、私の頭をぐしゃぐしゃする力。
「ちょっと!結構時間かかったんだよ⁉︎セットするのー!」
「わざわざいいのに。そんなことしなくて、絢はそのままで十分可愛いよ?」
「ッ〜////////そういうことはサラッとぉ‼︎‼︎」
「ハイハイ。あいっかわらずすぐ照れるよな絢は」
1年の月島くんみたいな意地悪な笑顔の力。
仕方ないじゃん、恥ずかしいんだから。
「それに!力だってすぐに照れるじゃん!」
私のこと言えないじゃん!
「それは、絢が可愛いことを言うからじゃん。」
「言ってない!可愛いことなんてこれっぽっちも言ってない!」
「はぁ…これだから無自覚は…。」