第2章 六つ子は朝が弱い。
「はーーい。みんなのお弁当、前から回すから食べてねー。」
車に乗り込むとまずお弁当を前から回した。
お「おっ、待ってました!!」
か「流石に俺の中の野獣も痺れを切らしていたところだ。」
ち「ありがとう彼方ちゃん…っておそ松兄さんもう食ってるし!!」
お「今日の焼肉弁当はうまい!!彼方、店変えたの?」
おっ鋭い、流石おそ松。
「あ、気づいた?前のは、ご飯ベチャベチャで申し訳なかったから…。」
い「そんなに気を使わなくてもいいのに、ゴミは何でも食べますから。」
じ「ごちそうさまでしターーーーッチアーーーップ!!!!」
と「えー、もう十四松兄さん食べちゃったのー?SNS用の写真撮りたかったなー。」
トド松の言葉に私の頭を稲妻が走った。
キラーン「いえ、トド松!!十四松と2人で空っぽのお弁当も入るように写真撮って!!」
と「え、これも?う、うん。」パシャ
「ちょっと見せて…よし!!その写真を載せてコメントに、『十四松兄さん食べるのはやーい(笑)僕らはこれからお昼だよー♡』って書いてアップして!!」
と「あ、なるほど…お昼だと言う情報に、十四松兄さんの元気さを足してアピールするのか!!彼方ちゃん、流石だね…」
「どんなもんでも使いますよー!!」
そう言って意気揚々と私はアクセルを踏んだ。
「あ、今のうちにバラエティーで喋る大まかな内容を台本見ながら決めておいてねー?」
私の言葉に一番に反応したのはご長男様で…
お「えー、その場のノリでいいじゃん。」
「みんながみんな、そんな簡単にポンポン答えが出るわけじゃないでしょ?
それに、今日の司会さん結構台本通りに勧めて下さる方なんで、先に考えて置いた方が楽なの。」
ち「へーよく知ってるね。」
「前に担当してた子がお世話になった方なんでね。ってそんなことより、とりあえず台本読んで!!次の信号で内容大体決めちゃうよ!!」
六つ子「へーーい。」