• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第26章 関係


「そうなんだ、知らなかった。

ねえ…リア」


「はい?」


「その…さ…」


意を決して口を開いたその時、風が吹き髪が舞った。


それを手で押さえたけれど、肝心のシャルの言葉は聞こえなかった。


「すみません、もう1度お願いします」


「だから…その…好きなんだ…リアのことが」


「!」


「前も言ったけど…俺、リアのことか好き。

俺とさ…付き合って、くれない?」


好き…付き合う…恋人同士…。


「…ごめんなさい」


私も好き。


でもその思いには応えられない。


「そ…っか、だよね。

ごめん、気にしなくて良いから。

今まで通り接してくれると嬉しいな」


傷ついたような、悲しそうな顔。


愛しい人にそんな顔をさせているのは…私。


「私も今まで通りが良いです」


「うん、分かった。

でも俺は諦めないからね。

振り向いて貰えるよう、努力する」


止めて。


そんなことされたら、自分の気持ちが抑えられなくなる。
/ 293ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp