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バーでの出会い

第8章 ほらやっぱり




それまで、話したことなかったけどあることが起きてからよく喋るようになった


___________




『おつかれっしたー!』


今日もきつかったなーさて、片付け片付け…


キュッキュッ ジャバー


うおー気持ちー
タオル…ん?タオルは?

お?どこいった




「ぷっ何そんなにクルクル回ってるの?」



『え?』


「もしかして、タオル?」


『えっと、あ、そう』


「落ちてるよ、はい」


『あ、ありがとう』


「あ、顔拭くのか、これ使って」


『でも、』

「汚れてるので拭くのいやじゃない?」



『あ、うん、ありがとう』


「あ、それ今度返してくれればいいから」



『あ、ちょと…』









一方的で終わった

でももう1度会うきっかけを彼女は残していった










家に帰ってからすぐにタオルを洗濯した

明日すぐに返す、というより一刻も早く会いたかった





今日は朝練がなかったけど、彼女はいつも早く来ている

クラスはもちろん知ってるただ、いざ行こうとした時に…




『あ、あの!』


『へ?』


『奥田くん』


『ごめん、ちょっと急いでるんだけど』


『奥田は、好きな人いる?』


『え、いやえっと』


『私奥田くんのこと好きなの!だから、その…良かったら付き合ってください!』



『わっちょっ、そんな大きい声で言わないで…』



なんだなんだ?

告白か?


また奥田かよー


ざわざわ


この告白が彼女に聞こえてないことを祈りたい


『あの、悪いんだけど…好きな人いるから』


『っ…ひっく…』


『え、ちょっと、なんで?』




うわ、泣かせたよー


かわいそー





『あの、ご、ごめんな?』


『いいです、もう…』



僕が悪い雰囲気すごい…緒方頼むから見ていないで…



あっ!

見られてた…あ、どっか行っちゃう!


『あ、あの、緒方?』


「ん?」



そう言って振り返った彼女の髪からとてもいい匂いがした
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