第2章 「調査兵団」
気を失ったミクリヤを抱き上げるミカサ。
ハンカチで涙を拭う。
エ「おい…どうするんだミカサ…」
ミ「とりあえず、支部に」
ア「そ、そうだね。何があったのか分からないけど…メフメットを部屋まで運ばないと」
エ「部屋って、俺達知らねえぞ?」
ミ「誰かに聞けばいい…」
ミクリヤの部屋は調査兵団支部にあるはず。
何故本部の方から来たのか分からないが、とりあえず3人は支部に向かった。
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ア「ここだよね?」
エ「ああ…ここだな」
ミ「中に入ろう…」
そう支部の中に一歩足を踏み入れると
?「君達、待ちなさい」
後ろから声をかけられ、足が止まった。
振り返ると、
3人「「「エルヴィン団長!」」」
エレンとアルミンは敬礼した。
ミカサはミクリヤを抱いている為出来ない。
エル「訓練生が何用だ……ミクリヤ?」
エルヴィン団長は目を見開いた。
ミ「あの……」
エル「どうゆうことだ。何故ミクリヤが…」
エ「俺達にもよく分からないんですが…メフメットさんが泣きながら本部の方から走ってきて…」
エル「なんだと?」
ア「ひどく…ご乱心でした…」
ミ「………」
エルヴィンは何やら考え込んでいた。
そして
エル「すまない。ミクリヤが世話をかけた。私が部屋まで運ぼう」
ミカサはエルヴィンにミクリヤを預けた。
エル「ご苦労だった」
そう言って、支部へと入って行った。
エ「はぁ~、びっくりした」
ア「いきなりのエルヴィン団長だもんね」
ミ「……」
ミカサは悲しい顔をしていた。
エ「もう寮に戻ろうぜ」
ミ「そう、だね…」
ア「僕疲れちゃったよ」
ミクリヤに何があったのか知らない3人は、そのまま真っ直ぐ寮へと帰って行った。