第3章 2話
次の日、朝起きてパパとママの寝室に行くともう誰も居なかった
多分仕事に出たんだと思う
テーブルの上にはママが作ったであろうサンドウィッチが置いてあった
『別に用意しなくても自分で作るのに』
時計を見ると7:35…まだ余裕こいても大丈夫
部屋に戻り制服を着て鞄をリビングに持っていく
鞄をソファに投げ適当に座る
『あ、生徒手帳取りにいかなきゃ…』
そんなことを考えながらサンドウィッチを食べる
ケータイを弄っていると
「おっはよーぉのオーディションッしてっ髪型もばっちりおっけっい!~♪」
メールの着メロがなった…
小さく舌打ちしながらメールを開くと
バイトの常連客のおっさんだった
〈ちゃん、先週ぶりだね!今日の夜会える~?ちゃんに会いたいなぁ~〉
…気持ち悪いなぁ…でもバイトだし…
《私もおじ様に会いたいと思ってたの!何時頃会うー?》
適当に返信返せばいっか…
〈じゃぁ~、7:00に駅で待ち合わせね〉
《はぁ~い♡》
あーキモイわ
打ってて死にたくなるわ
こんなんしてる間にもう8:00になっちゃったじゃん
はやく行こ
ケータイとサイフを鞄に入れて鍵をかけて出て行った