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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉




結婚式の前の夜。
明日は婚姻届を出してから
会場へ向かう。

最後の準備を済ませ、
少しだけ、二人で乾杯した。

…あのデートの時に買ったワイングラスで。

『緊張、するかな?』

『どうだろ?
俺も、前に立つのは初めてだからな。』

『…ほんとに明日、結婚式なんだね。』

『やっと?あっという間?』

『どっちも。
…っていうか…初恋の人と結婚出来るって…
夢みたいだな、って。』

『夢じゃないよ。』

テーブル越しに、キスをする。

『なぁ…しよ。』

『え?ヤダ~。キスマークとかついたら
明日、着替えるときに恥ずかしい。』

『つけないから!ちょっとだけ。』

『…明日の夜でいいじゃん。』

『それとこれとは全然別!
今夜は、独身最後のセックス。
明日は、夫婦になって最初のセックス。』

『…独身、最後…ホント、そうだね。
独身最後の夜なんだね。』

『明日からは、夜久 夏希だから。』

『…そっかぁ。
今日まで彼氏で、明日から夫、なんだね。』

『そうだよ。
今日まで彼女で、明日から妻、だよ。
だからさ、彼氏と彼女で最後のセックス、
しとこうよ…』

夏希も、頷いてくれた。

少しだけ。
やさしく。
でも、深く、深く。

今までのことを思い出しながら
一回だけ繋がって…

手を繋いで、眠った。

明日からも、同じ毎日。
でも、明日からは、家族。

特別な夜は、
こうして更けていった。



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