第18章 誓いの言葉
…昼休みは、
あっという間に終わってしまった。
食欲はない。
でも、
近くのコンビニで、
パンとお茶だけ買って会社に戻る。
こんな時こそ、シャンとしなくちゃ。
わたしより、京治さんは
もっと大変なはずだから。
…とはいえ、
考えすぎかもしれないけど、
すれ違う社員みんなが、
私のことを噂しているような気がする。
こうなると地下の資料室は、
誰にも会わずに済むし
人と話さなくても
仕事に影響もないから
むしろ、私にとって
唯一の安らげる場所になる。
…まさか、社長は
こうなることを予測して
私をここに異動させたわけじゃ
ないと思うけど…
それでも、誰の視線も気にせず
一人でいられる空間がありがたい。
自分のタメ息しか聴こえないくらい
静かな地下室で、
終業時間がくるのを
ひたすら、待つ。
…どれくらい、
時間がたっただろうか?
…チーン…
エレベーターが着いた音がする。
京治さん?!
言われたとおり、
開いたままにしておいたドアに
駆け寄る。
京治さん?
京治さん?!