第22章 ～恋ネコ②～ ダメ出しプロポーズ

そして、やってきたイヴ。
天気も、申し分なし。

仕事を終え、
すでにドキドキ破裂しそうな心臓で
待ち合わせ場所に向かいました。

きっと今ごろ、俺とは全く正反対、
"世界中が俺達を祝福してる！"
…くらい盛り上がっているであろう
リエーフに、
一方的にお互いの健闘を祈りつつ(笑)

俺は俺で、気合いを入れて。

クリスマスイブ。
それは、恋人たちにとって…というか
この日にプロポーズを企てる男にとって

想像以上にハードな日になる、
ということを、
俺はこのとき、まだ、知りませんでした。

…もしタイムマシンがあるなら、
俺、自分にアドバイスしに行く。
日本中のカップルが記念日にしたがるような
そんな日にプロポーズすんのは、止めとけ。

やるなら、
誕生日とか、つきあった記念日、とか
そういう、他人には関係ない日にするか、
もしくは、
そういう記念日狙いそのものを止めろ、

って。

…いや、でも俺みたいなタイプは、
なんか、世間のムードみたいなのに
後押ししてもらわないと、
自力だけではなかなか
その勇気がわかない、というか

男性諸君、
そのあたり、どうだ？

記念日増やしすぎて
忘れたらどうしよう、
とか思うと、

もう、

クリスマスか
こどもの日か
ひな祭りか
七夕か
正月か…



あれ、
また話がそれてる。
こんな話、どーでもいいっすね。
はい、俺が"ダメだし"された日へ
話を戻します。