第10章 忍び寄る危険

涼介side

ストーカーの正体を知って愕然とした。

まさか、瑛太と真帆だったなんて。

美琴が知れば立ち直れないかも知れない。

俺は優輝の家で楽しそうに酔っぱらって、

テレビを見ている美琴の顔を見て決めた。

絶対にこのことは美琴に隠そうと！

優輝にもそれを伝えると、同意してくれた。

そして、優輝が明日の午前中に美琴の働いて

いる私立の理事長に話すというので、午後に

してもらった。

俺には考えがあったからだ。

でも、これを美琴が知ったら驚くだろうな(笑)

優輝にも理由を伝えなかった。

今回、ストーカーの件については俺は役立たずだ。

でも、今回は美琴の役に立てそうだから(笑)

美琴にいいところを見せるぞ！！

俺は朝イチで会社の社長に会いに行った。

社長は、美琴のいる学校の理事長の幼なじみ

らしい。

この間、美琴を迎えに行くときにネット検索

している時に、社長がたまたま通りすがっり

教えてくれた。

それを知っていたので、社長に頼み事をした。

社長に理由を言うと、即答でOK！！

理事長にも電話してくれて、交渉成立のようだ。

理事長に渡すようにと、書類を書いてくれ

今日会う時間も決めてくれた。

そして、彼女を物にしろよと言われた。

社長は、全部お見通しのようだ(笑)

「頑張ります！！」と俺が言うと、笑顔

でグッドと手のサインをしていた。

本当にこの会社の社員で良かったと思った。