第10章 忍び寄る危険
涼介side
優輝の指示通りに、美琴を迎えに行ってから
指定された居酒屋に行った。
なんか居酒屋は異様な雰囲気だった。
多分、ここにいるのはほとんどが警察官だ。
優輝はどれだけの人に協力を求めたんだよ!
でも、そんなことには一向に気付かない
美琴。
ある意味、大物だなぁ(笑)
それから、俺らがお店に入って少しすると、
犯人がきた。
それが分かって、俺はわざと美琴に触ったり
美琴の飲み物を飲んでみた。
すると、イライラし始めて、写真を取って
メールを打っている。
メールを打っても美琴には届かないのに。
美琴の携帯は、優輝が預かっている。
優輝に目線を送ると、メールが届いたよう
だったので、美琴に
「いろいろ食べたし、コンビニでお酒を
買って、家でもう少し飲もうか」
と言うと、「は~い!!」
「ちょっと眠たくなっちゃってるから、
きゃえる」と呂律が回ってない状態で、
帰る準備を始めた。
ふと、優輝を見ると愛おしそうに見ている。
そんな姿もかわいいと思う俺らは、相当
美琴に惚れてるんだろう。
そして、優輝にあとは任せたぞと視線を
送って店を出た。