第1章 賑やかな本丸
春香が審神者となって早2年が経とうとしている。
最初は加州清光と二人だけだった本丸は
今や大所帯となりつつあった。
春香はこの賑やかさに幸せを感じていた。
家は一人っ子な上に、両親は常に仕事で家に居ないのが当たり前だったので、大家族に憧れていたのだ。
今日はずっと貯めていた報告書をまとめてしまわなくてはと思い、朝から自室で机に向かっていた。
昼過ぎにやっと終えて部屋を出て縁側をふらふらと歩いていると、三日月と小狐丸がお茶をしていた。
向こうも春香に気づいて手招きをしてくれる。
暖かい気候に誘われて、お茶に加わる事にした。