• テキストサイズ

【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第1章 出会い




私達が体育館に一歩足を踏み入れたところで、旭さんの姿に気付いた西谷先輩が血相を変えて飛んできた。



「旭さん!!!!!戻ってきてくれたんすね!!!」



体育館中に響き渡るほどの大きな声で西谷先輩は叫んだ。



もう来ていた大地さんと菅原先輩も、こちらにやってくる。
二人とも、とても驚いているようだった。



「旭……」



「水沢さんにどうしてもってお願いされてさ…。」



「え、菜月に?」



菅原先輩の視線が私に移る。



旭さんは言葉を選びながら先を続けた。



「正直、まだ完全に復帰できるって気持ちにまではなってない。だけど…ここまで真剣になってくれる1年生を無下にはできなくて。」



旭さんの言葉を聞いた菅原先輩がニカッと笑う。



「いいじゃん、最初はそれでも。俺は旭がまた体育館に来てくれたってだけでもマジで嬉しい!」



「そうっすよ旭さん!……あ、でも俺は早くまた旭さんとバレーしたいんで、気持ちの整理は今日中にお願いしますよ!」



「西谷…俺の話聞いてた?」


/ 767ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp