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【HQ】春が始まる。(烏野逆ハー)

第4章 変化




休憩に入ると、大地さんが菅原先輩と共に私の方にやってきた。



「お疲れ。…なんかさ、お前、テスト期間あけたと思ったら随分西谷に懐いてない?何かあったのか?」



「大地、懐くって…。犬とか猫みたいに言うなよな。」



「悪い悪い。いや、あまりにも急速に仲良くなってるからどうしたのかなと思ってさ。」



「ちょっとこの前励ましてもらったんです。そしたら、西谷先輩の考え方にすごい感動してしまって…私もああなれたらなと思ったりして。」



「はは、お前素直だからな。その分すぐ感化されちゃうんだろうな。」



「…単純すぎんだよ、お前は。」



大地さんの言葉の後に聞こえてきたのは、近くにいた影山くんの呟きだった。



「お前が西谷さんになれるわけねえだろうが。」



「まあ、そりゃそのものにはなれるわけないけどさ。西谷先輩みたいなかっこいい志をね、持って生きたいなあと…」



「西谷さん西谷さんうるせえんだよ!バカみたいに目輝かせやがって。」



「………。」



影山くんに凄まれて、思わず黙る。



自分の名前が何度も口にされていることに気付いたのか、西谷先輩がこちらにやってきた。



「なんだなんだー?俺のことでもめんな二人とも!!」



私と影山くんは、せっかくやって来てくれた西谷先輩に反応できずにいた。


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