第18章 xxx ending √3:TETSURO
彼女のナカにあった指を引き抜いた。
異物が抜けでる感覚に跳ねる腰。
その美しいウエストラインにキスを落として、俺は一度上体を起こす。
ベッド脇にある棚。
仕事関連の参考書と、趣味で読んでる文庫本、それと時計やら財布やらが雑多に置いてある。
その一番奥。一応、念のため、用意しておいた避妊具を手にとった。これを使う日が来てくれたことに、心底感謝しながら。
ベッドの淵に腰かけて。
ぶどうの匂いがするゴムを尖端から、根元へ、くるくると捲りおろす。
「あんま見んなよ」
「は? 見てないし」
「見てたダロ」
「見てないってば」
「…………」
「…………」
「見てた」
「見てない」
そんなやり取りはお約束。
仕切りなおしてベッドにあがり、彼女の脚の間に自身の腰を割り入れる。
てらりと艶めく入口に傘部分を当てがって、ゆっくりと、蜜道に侵入していった。
「あ、ん……すご、おっき、ぃ」
俺のかたちに押し開かれていく襞。
肉茎に絡みつく愛液は濃く、数度前後させればあっという間に全てを咥えこまれてしまう。
子宮口に、先が当たる感触があった。
ああ、俺たち、ひとつになってる。
結合部で苦しそうにする屹立をみて、得も言われぬ嬉しさに身震いした。
「すげ、え……っカオリ、わかる? 俺と、カオリ、繋がってる……ひとつだよ」
「……ん、ぅ……っ恥ずかし、い」
「ん……恥ずかしいね、でも、俺は……っ嬉しい。挿れただけで、イキそう」