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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第17章  xxx ending √2:KEIJI



 ここは、光太郎が普段からよく遊んでいるゲーセンらしかった。京治さんはそれを知っていたのか。そして彼は、本当にスポンサーを捜しに行っていたのか。

 それは、どちらも謎のままだけど。

「ぎゃー!負けたー!」
「また俺の勝ちですね」

 YOU WIN!

 液晶にそんな文字が躍る。
 二人はガンシューティングゲームに夢中になっていた。結果は京治さんの全戦全勝。光太郎は全く歯が立たないらしい。

 そりゃそうだろう、と思う。


「ゲーム用の銃はいいですね。いちいち弾を装填しなくてもいいし、軽くて扱いやすい」


 彼は【本職】の方なのだから。

「京治くん……それ、爽やかに言うことじゃないからね。怖いよ。その笑顔が逆に怖い」

 一歩引いたところから光太郎が言う。しかし、京治さんはまるで聞いていない。
 その視線はアーケードゲームに向けられていた。バスケの得点を競うタイプのやつだ。

「次はあれなんてどうですか」

「よーし!受けて立ァァつ!」

 喫煙者用に設置されたベンチに腰かけて、ジャンケンする彼らを眺める。先攻後攻を決めているらしい。

 なんか、いいなあ。
 男の子って感じだ。

 スッ、とボールを構える京治さん。フォームが非常に美しい。バスケ経験者、なのかな。それに引き替え光太郎ときたら──


 お、や?


 幻覚でも見てるのだろうか。

 光太郎のシュートフォームはすごく、すごく、綺麗だった。あれ、なんか今、シャララッて幻聴が聞こえたような。

「ヘイヘイヘーイ!俺、最強ー!」

 勝者はまさかの光太郎。

 ビックリしたのは京治さんも同じらしい。光太郎の意外な一面に、私たちは、ただただ驚くばかりだった。

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