第3章 逆らいの条件
離れた唇に引く糸がそっと切れると、またどうしようもなく愛おしくなってキスを繰り返した。
「シホ……」
先輩はブラウスの中に手を入れて、ブラのホックに手を伸ばしながら私の名前を呼んだ。
「俺は、例えお前が誰に抱かれても……別れる気はねえ」
カチッとホックが取れると、先輩は一気に私を脱がせる。
胸も岩泉先輩に見られたのは一度限りだから、恥ずかしくて手で覆ってしまう。
やだ、恥ずかしい……。
「我慢する。だからお前も、俺と別れないで欲しい。例え誰と繋がっても、心だけは俺のもんだ」
そう言いながら、岩泉先輩に手をどかされてしまう。
その時……ドキッと胸が大きな音を立てた。
「私別れたくなんてないです。岩泉先輩は、誰とも違うんです……ずっと、岩泉先輩の物でいさせてください」
触れる手は優しくなんてない。
けど、私の事を求めていることがわかる欲張りな男の人の手だ。
嬉しかった。
私みたいなのがこんなにも愛されてるって思えて。
「ちゃんと綺麗だ。全部……」
あの頃より成長した胸を確かめるように、先輩はいろんな触り方で胸を弄り始めた。
「岩泉先輩っ…駄目っ」
「あ?“イイ”の間違いだろ?」
揉んだり押したり、こねてみたりしてその度に私の反応を楽しんでいた。
「ほら、ここももうビンビンに感じてるぞ」
先輩は私の突起をつまんでクニクニと動かし始める。