第1章 まだ気がつかない
新一年生が加わるようになってしばらく経ってから
敦のポテンシャルの強さに言葉を失った
毎日のように練習なんて面倒くさいと言う割には練習で一切手を抜かない
これがキセキの世代かと圧倒された
それと同時ににも驚く
元々、あの帝光中を支えていたマネージャー
いつも動きに無駄がないし、よく気がきくし、仕事が早い
忙しそうにチョロチョロと直向きに動く姿は、尊敬した
今までマネージャーなんて居なかったが、居るだけでこんなにも違うのかと感じた
ある日、練習に打ち込んでいると右足に違和感があった
さっきのゲームで氷室と接触した時に着地に失敗したからだと思う
まあ、これ位なら普通に練習してても平気そうだしさっきのゲームで今日の練習は終わり、今日の自主練は軽くシュート練だけにしておこうと思っていたら
「福井先輩!!」
振り向くとそこにはが救急箱を持っていた