第1章 まだ気がつかない
「そこでたまたま会ったので…
って敦と居るのは珍しくないって事ですか!!」
「そりゃあ…と敦はよく一緒に居るじゃないか。付き合って居るんだろう?」
「「ええ〜!!!」」
それを聞いた私とやっとの事で追いついた敦と声が大きくハモる
「付き合ってないですよ!!!入学して結構経ってるのに、もしかしてずっと付き合ってると思ってたんですかぁ!!!??」
「室ちん〜俺たち付き合ってないし〜」
それを聞いた氷室先輩と福井先輩はとてもビックリした様な顔をしてお互い目を見合わせ
「そんな毎日のようにずっと一緒に居ればそう思うさ!しかも噂によるとは敦を追って陽泉高校まで来たんだろ?そういう事じゃないのか?」
「確かに敦を追って来ましたけど!!ホッとけないからで!!てゆーか、幼馴染ならこれが普通なんだと思ってましたよ!!」
ずっと一緒=付き合ってると言う解釈をする皆んなが逆に信じられないとでも言う風に真っ向否定をする
それからも氷室先輩のありえない!!とゆー反論と私はこれが普通だ!という攻防に言い合いを続けてる中、残された敦と福井先輩
2人は無言で歩いていると、ポツリと呟く
「…そうか…付き合ってねぇんだ…」
聞き取れなかった敦は
「ん?福ちん何か言った〜?」
聞かれても福井は別に何でもねぇ!と答えるだけだった