第1章 まだ気がつかない
「あ!福井先輩だ!!」
しばらく敦と歩いていると目の前を歩く福井先輩を見つけ駆け出す
もちろん敦はついてこない
「福井先輩〜!おはよーございまーす!!」
私達に気づいた福井先輩は、おうと小さく挨拶を交わし歩く足を少し緩め一緒に学校へ向かう
「また、敦と一緒か!紫原係ごくろ〜さんっ!」
ニヤリと悪い笑みを浮かべながら、言う福井先輩に
「ちょっと〜紫原係ってなんだし〜」
敦が納得いかないと反論する
「みたまんまだろ!」
軽い口論を続けながら歩いていると
前に氷室先輩が…今日はやたら朝から皆んなに会う
まあ、バスケ部の朝練だから当たり前なんだけど
「氷室先輩おはよーございまーす!!」
「おはよう、!福井さんも一緒なんて珍しいね」
氷室先輩は女泣かせのキラースマイルを浮かべながら朝の挨拶を交わす
朝から爽やかは健在だ!