第1章 まだ気がつかない
救急箱をガサガサ漁っていると、
「あ!!結構補充切れてるな…最近怪我人多かったですもんね!!」
いきなり、話しかけられて少しビクッとする
新学期になり、部活も新体制、慣れないメンバーでのチーム作りは怪我人も多かった
「そうだな。俺含め」
「明日偶然にも、部活休みですし買い出し行ってきてもいいですか??」
部費などの管理は岡村が全く出来ないため俺だった
「あー…いいけど、見てみると買い足すもん結構量ありそうじゃねーか?1人で行けんのか?」
「あ、そっかぁ…淳に荷物持ちしてもらおうかな…パフェ奢るって言えば着いてきてくれますよね!!」
イタズラな笑顔を向けるに
淳の名前が出た事に少しイラつく
と淳は何十年もの蓄積があるから当たり前かもしれないが、今ここに居るのは自分なのに自分を頼らない事にイラっとした
「パフェなんか、奢ったらおめーが高くなるじゃねーか」
「う…でも、そうでもしないと淳着いて来ませんってぇ〜」
「だったら、俺と行くか?どーせ、新しいバッシュ見たかったから街行く予定だったし!」