第1章 まだ気がつかない
福井side
サッサと床をはく、ほうきの音とカリカリと自分のシャーペンの音が静まり返った部室に流れる
部誌を書くふりをしてチラリとの様子を盗み見る
サラサラな髪の毛は部活中はあげられてポニーテールだ。そこから見える後れ毛とうなじがどーもそそる…ゴホンゴホン
まつ毛もなげーし、目もでけぇ…
手も小せえし、スタメンの中でいくら小せえ俺だって、身長も低いなら見下ろせる位だ
すると視線に気づいたのかは
「あの…私に何かついてるんでしょうか??」
しまった!!長く見すぎた。
遠慮なんかしなくていいと思った瞬間でこれとは先が思いやられる。
「いや…なんでもねぇ…」
不思議そうな顔をしては俺の方へと救急箱を持って近づく
俺の横に来たはシャンプーみたいなやわらかいいい香りがした