第1章 まだ気がつかない
ずっとと敦は付き合ってるもんだと思っていたが、それは違うみたいだった
今年受験生にも関わらず、今日は授業に身が入らない
今は休み時間、部活の業務連絡で岡村が俺のクラスに話にきたが全然頭に入ってこない
「とゆー事じゃから、今日の練習メニューは…って福井?聞いとるんか?」
ずっと考えているのはの事
お互い本当のとこどう思ってんだかは分からない。だけど…
「このまま、何もしねーってのは面白くねぇな…」
ボソッと呟くと、不思議そうな顔した岡村は「なにがじゃ?」と言う
「なんでもねーよ!それより、何の話だっけ?昨日のテレビにゴリラが出てたって話だっけか?」
「わし、お前嫌い…」
と言いながら両手で顔を覆いシクシクと悲しんでいた
「そんな事やったって、可愛くねーし気持ちわりーぞ?」
またまた岡村は泣くのであった