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セレスタイトの歌声【サモンナイト2】

第3章 ペリドットの癒し


「だからこいつに頼んで、危険を冒してでも捕虜という立場を見せつけてくれたんだろう?」

未だルヴァイドに胸ぐらを掴まれたままの兵士は、可哀想なまでにオロオロと成り行きを見守っていた。

「……惨めなものだ」

アレスに我が身の心配をされ、あの状況をどうする事もできなかった自分が情けない。

ルヴァイドは兵士を離すと、天幕から出るように促す。そして自身はベッドに横たわった。

こちらに背を向けて、明らかに落ち込んだ様子のルヴァイドにアレスは狼狽える。

「勝手なことしてごめんなさい」

私、貴方を守らなきゃと思ったの。貴方の側に行きたかったの。そうするには捕虜を演じるしかなかったのよ。

「それに、イオスが上手く切り抜けてくれたし」

アレスの視線にイオスは姿勢を正した。
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