第3章 ペリドットの癒し
「無事だったか!?」
「……貴様っ、アレスをこの場に連れてきてどうするもりだった!?」
そこにきて、ルヴァイドの怒りが爆発し兵士の胸ぐらを掴み上げた。
イオスに手の縄を切ってもらったアレスは、慌てて仲裁に入る。
「ルヴァイド、聞いて!私がこの人に頼んで、捕虜にしてもらったのよ」
「お前も何を考えている!?俺はお前に隠れていろと言ったはずだ!!」
ルヴァイドの怒声に、アレスの瞳が再び潤み始めた。
「だって…私は…」
「言いたいことがあるなら言ってみろ」
「ルヴァイド様、落ち着いて下さい…」
イオスも仲裁に加わり、ポロポロと涙を溢すアレスの顔を覗き込んだ。
「アレスは、ルヴァイド様が心配だったんだろう?」
「……」
こくりと、アレスは首を縦に振る。